グルテンフリー
最近、雑誌の特集や、健康志向へのこだわり等で、スーパーやコンビニでもよく見かけるようになった「グルテンフリー」食品。
主にグルテンアレルギーの方や、健康意識の高い方からの支持を集めています。
なんだが、グルテン摂取が悪で、グルテンフリーが善のような風潮を感じる昨今。。。小麦大好きな私としてはきちんと調べてみたいと思います。
グルテンフリーとは、グルテンを含まない食品につけられる表示です。
グルテンって何?
グルテン(gluten)とは、小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が絡み合ってできたものです。
例えばパンを作る際小麦粉に水を加えてこねると、
①グルテニン:弾力アリ/伸びにくい
②グリアジン:弾力ナシ/粘着力が強くて伸びやすい
この①+②が合わさり
こねればこねるほど弾力と粘り気のある生地ができあがります。
これがグルテン。
グルテンフリーの歴史
グルテンフリーは、もともとセリアック病や小麦アレルギーの人のための食事から始まりました。
セリアック病:小麦のタンパク質が体に入るとアレルギー反応が起こり、免疫が腸を攻撃して粘膜に穴が開き、そこから毒素が血液中に流れ込むという重い病気です。
アメリカでは、実に100人に1人がこの病気を抱えていると言われています。
なぜここまで浸透したかというと、ある男子プロテニスプレイヤー、ジョコビッチ選手の話が深く関係しています。ジョコビッチ選手が、成績が伸び悩んでいた時期があり、その時グルテンフリーを実践したところ、心身ともに調子が上がり、数々の大会で優勝するようになったそうです。このことがきっかけで、「グルテンフリー」が一気に世界に広まったと言われています。
欧米では、セリアック病の増加と共に、グルテンフリーを謳うメニューや加工食品が増え、表示にも細かい義務付けがされています。日本でも小麦の代わりに大豆などを使用したグルテンフリー食品がスーパーでも簡単に手に入るようになりました。
グルテンが含まれる食品の代表
・パン・麺類(パスタ、ラーメン、うどんなど)
・ピザ
・ケーキ
・パンケーキ、ホットケーキ
・ドーナツ
・焼き菓子(クッキー、スコーンなど)
・シリアル(コーンフレーク、グラノーラなど)
・粉もの(お好み焼き、たこ焼きなど)
・中華まん
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グルテンフリーの食品の代表・米、米粉
・もち
・いも類
・大豆食品
・肉類
・和菓子
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メリット、デメリット
現在のところグルテンの食べ過ぎによる体重への影響は、現時点では科学的根拠はないと言われています。
グルテンが統合失調症や体重増加に関与しているという報告はありますが、研究が進められている段階だそうです。
欧米では、小麦粉に含まれるエクソルフィンという成分に中毒性があるという報告もあります。基本的に、グルテンを含む食品はカロリーが高いものも多いので、食べ過ぎてしまうと、体重の増加につながります。
小麦アレルギーの人や、セリアック病の人たちにとっては、スーパーですぐに手に入るという面はとてもメリットだと思います。
クッキーや、お菓子をたべすぎるーという観点からすると、ダイエットには、少しは関係するかもしれませんね。
セリアック病や、グルテン過敏症ではないならあまりこだわる必要は、今のところないのかもしれませんね。
私自身の結論としては、あまりグルテンフリーを気にせず、食べ物をバランスよく食べていればよいのではないかという結論に達しました。
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