軽くてフワフワで、口に入れるとあっという間になくなる
甘ーい食べ物。
「シフォンケーキ。」
今回は、シフォンケーキのお話し。
オリジナルのシフォンケーキ |
シフォンケーキは実は、アメリカ生まれのスイーツなんです。
アメリカのケーキというと、甘すぎてバターと砂糖たっぷり見たいなイメージがあるのではないでしょうか。
あのフワフワで口に入れると溶けちゃうシフォンケーキも実はアメリカ生まれなんです。
シフォンケーキに似た卵白だけを使うケーキで、「エンジェルフードケーキ」というケーキがあります。
エンジェルフードケーキ |
そのケーキを元に作られたケーキが、「シフォンケーキ」と言われています。
発案者:Harry Baker
最初にシフォンケーキの原型が作られたのは、1927年のこと。
ロサンゼルスで保険販売員でで働くベイカーは、料理愛好家でもありました。彼により発案されたと言われています。
そのケーキは評判を呼び、保険販売員からのちにケータリングサービスをはじめ、ハリウッドのセレブや、有名なレストラン,Brown Derby より注文をうけていました。
1927年から約20年レシピは門外不出の物でしたが、その後ベイカーは1948年に大手食品メーカー,General Mills にレシピを売却しました。
シフォンケーキ人気沸騰
ジェネラルミルズにより1940年代後半から1960年代初頭にかけて大々的にプロモーションされ “the first new cake in 100 years”(=100年で初めての新しいケーキ)と宣伝されたのです。当時、生地の見た目や食感から「シフォンケーキ」と名付けたのが始まりと言われています。
その頃の日本を振り返ってみましょう。
1940年代後半は第二次世界大戦真っ只中の。贅沢は敵だ!と言われ、終戦を迎えた、食料難の時代です。
焼け野原の終戦当時、卵1個も貴重な時代に、あのフワフワのケーキがハリウッドのセレブの間で人気だったなんて、もしその時代に出会っていたら、カルチャーショックどころか、異世界体験ですよね。
その後、レシピ本やラジオ番組などでレシピが公開され、材料にサラダ油を使用することなどが初めて明かされました。
レシピが広まるにつれて、高級感あるスイーツとして親しまれてきたシフォンケーキは手軽に作れる身近なお菓子に大変身しました。
料理好きの人々の間で、1940年代後半~1950年代にアメリカ中でブームになる程有名なスイーツになりました。
当時のレシピです。
Ingredients
1 cup plus 2 tablespoons sifted cake flour
3/4 cup sugar
1 1/2 teaspoons baking powder
1/2 teaspoon salt
1/4 cup vegetable oil
2 unbeaten medium egg yolks
1/4 cup plus 2 tablespoons cold water
1 teaspoon vanilla
Grated zest of 1/2 lemon (about 1 teaspoon)
1/2 cup (about 4) egg whites
1/4 teaspoon cream of tartar
アメリカの家庭料理の場合、カップで表示することが多いです。
卵黄2個に対して、約4個の卵白を使っているのですね。
以外に計量は大雑把ですよね。。。
(*マーサースチュワートがいつも計量カップで計っているのを見ると。
ほんとにそれだいじょうぶなのか?と思う時もあります。。。。)
アメリカのカップは日本のカップと違って大きいため、日本のカップと量が違います。
↓
目安
- 液体:1カップ=約240㏄
- 粉類 1カップ=約120g /1tbsp(テーブルスプーン)=約7.5g
- グラニュー糖:1カップ=約200g /1tbsp(テーブルスプーン)=約12.5g
私はよく米粉のシフォンケーキを作るのですが、
上の材料とはだいぶん卵の比率が違ってます。
(私のレシピは卵黄:卵白=1:1です。)
あの時代のアメリカの人たちはどんな思いでシフォンケーキを食べていたのでしょう。
タイムマシーンがあったらその当時のハリウッドセレブのパーティーに参加して彼のケーキを食べてみたいです。
レシピ一つにも壮大な歴史が隠れています。
今度シフォンケーキを食べる機会があったら、ぜひ古き良きアメリカを思い出しながらケーキを味わってみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿